20100812

Man Ray 展 -知られざる創作の秘密


Man Ray 展@国立新美術館。
とてもよかった。
(本名エマニュエル・ラドニツキー)


まとまりないように思えた彼のクリエーションだけど、
それがかえってよかった気がする。
きっと展示方法もそれをみこしているのか
生涯を通しての彼のココロの彷徨い、葛藤や
幸せ、安らぎ、いろんな思いが交錯し
それらがたくさん反映されていた気がする。


きちんとした時系列での展示なのに、
どのカテゴリーでも、
彼の過去・現在・未来の複雑な思いを
作品を通して一緒に行ったり来たりしながら、
鑑賞している気がした。


Man Rayにとって、写真は生活して行く上でのものしかなかったし
彼にとっては、思いのほか、表現方法としては簡単なことだった。
彼の一生を通して写真が途切れることはなく。

でも、躍動を感じる写真とそうでない写真の区別は
見ている側でもはっきりと感じ取れ、
クリエーションにこれだけ、いろんな意識を混入しきるアーティストも
なかなかステキだと思った。



でき上がった作品たちから一貫性を感じなくても
でも。作品からは、どうしたいのかがにじみ出るモノだとわかった。
交錯をテーマとして、鑑賞できた。

レイヨグラフなど不思議な作品、もう一度、観にいきたい。

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